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「小川・浅井コレクション」は、浅井恵倫博士逝去後、一九七〇年にご遺族から本研究所が譲り受けたもので、和洋書約八七〇冊、フィールドノート類約四〇〇点、民族写真約二二,〇〇〇枚、記録フィルム約四〇巻、音声レコード約四〇枚などからなり、その膨大な量もさることながら、質の上でもきわめて貴重な資料がそろえられています。「台湾資料」展では、それらのうちでも特に学術的な価値が高く、また両教授が最も精力的に研究を展開した台湾原住民に関する諸資料を公開し、一九三〇年代を中心に、日本の言語学者が行ってきた台湾原住民の研究とその当時の台湾社会の諸相、そして、日本による統治が今日の台湾社会に与えている影響の一端をご覧にいれます。 |
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