表記の理論


表記の習慣のない言語の表記

書名:

表記の習慣のない言語の表記

編著者:

塩原朝子・児玉茂昭編

書誌情報:

東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所, i+335pp., 2006年3月発行

内容:

世界の言語の大多数は、固有の文字を持たず、また、最近まで(言語によっては現在に至るまで)表記の習慣を持たないで来た。本書はそのような言語の表記についての歴史や現状についての論考を集めたものである。切り口は著者ごとに異なるが、いずれの報告にも、話者コミュニティと直接触れているフィールドワーカーならではの視点が反映されている。


目次

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i塩原朝子はじめに
1中川裕アイヌ人によるアイヌ語表記への取り組み
45西岡敏古琉球語はいかにして書かれたか―16~17 世紀の沖縄語の表記―
67鈴木博之四川省チベット族の言語を表記する
83澤田英夫ロンウォー語正書法
89加藤昌彦同一言語内における文字普及状況の差異について―ポー・カレン語の事例―
111児島康宏ラズ語のアルファベット
123丹菊逸治ニヴフ語の表記
143永井佳代シベリア・ユピック語の正書法について―表記法の変遷と現在の状況―
165渡辺己スライアモン語の表記について―「無文字危機言語」を文字で書くこと―
189入江浩司フェーロー語の表記
201若狭基道文字論から見たウォライタ語(或いはフィールドワーカーが今なすべき仕事)
243阿部優子アフリカ諸語・スワヒリ語の正書法とベンデ語表記法試案
271千田俊太郎トク・ピシンの表記に關する考察
301児玉茂昭文字を持たない言語と計算機
319塩原朝子表記の習慣のない言語の表記に関する課題―本書のまとめに代えて―